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2006年4月 2日 (日)

エイモス・リー『Amos Lee』

Amos_lee
Amos Lee(試聴可)

最近、半年ぶりにCDを買ったのですが、その中の一枚がこれです。このエイモス・リーを知ったのは、以前このブログで紹介したラウル・ミドンをアマゾンで買ったとき、「このCDを買った人はこんなCDも買っています」のリストに入ってたからです。試聴してみるとこれが結構良かったので早く聴きたかったのですが、しばらくCD購入を自粛していたので買ったのはつい最近です。

このアルバムは、彼のデビューアルバムで、昨年の3月にブルーノートからリリースされてます。ブルーノート出身で最近話題になったのはラヴィ・シャンカールの娘であるノラ・ジョーンズですが、音的には彼も割とノラ・ジョーンズに似ています。おまけに、2曲は彼女がピアノでゲスト出演しており、男性版ノラ・ジョーンズと言われるのも無理はありません。しかし、彼の音は二番煎じという感じはあまりせず、彼独自の世界を既に持っています。

ノラ・ジョーンズがピアノを弾くのに対して、エイモス・リーはアコースティックギターを弾きます。アルバムの全曲は彼が書いていますが、その曲はフォーク・ソウルとでも呼べばいいのか、ヴォーカルはソウル・ミュージックをベースにしながらも音の佇まいはかなりフォーキーです。彼の一番の魅力は伸びやかなヴォーカルで、声質がとても綺麗です。ラウル・ミドンのアルバムにジェイソン・ムラーズとのデュエット曲がありますが、年齢的にも近いのでちょうどこの二人を足して2で割ったものがエイモス・リーのヴォーカルという感じとでも言えばわかるでしょうか。この表現が正しいかは別にして、非常に優れたヴォーカリストであることは確かです。

このアルバムの冒頭を飾るのはノラ・ジョーンズがゲストでピアノを弾いている「Keep It Loose, Keep It Tight」ですが、正直僕はこの曲はノラ・ジョーンズの雰囲気が出過ぎていてあまり好きではありません。同じく彼女が参加してる「Colors」の方がまだ良いと思います。エイモス・リーは、ノラ・ジョーンズの力を借りなくても彼の世界を構築できるだけの力はあるのだから、この参加は不要だと思いました。あ、念のために書いときますが、僕はノラ・ジョーンズが嫌いなわけではないですよ。アルバム持ってますし、好きなアーティストです。

佳曲揃いのアルバムですが、中でも僕が特に好きなのはラストの2曲「Love In The Lies」と「All My Friends」。前者はちょっとポップなフォークロックで、ヴォーカルもソウルフルというよりは非常に爽やかで、男性版エディー・リーダーという趣きです。後者は、バックの演奏を極力控えめにしてヴォーカルも力み無く、暖かな雰囲気でメッセージが伝わってくる曲です。特にハーモニー部分の美しさは格別です。

他にもシャープなリズムの「Give It Up」や、ブルージーな「Dreamin'」、もろフォークの「Bottom Of The Barrel」なんかも良い出来だと思います。次のアルバムにも期待が出来る新人です。

ジャケットの写真は、彼の音楽の雰囲気を伝えていますので、この写真でピンと来た方は買いだと思います。

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コメント

>男性版ノラ・ジョーンズ
なんか、面白い表現ですよね。ラウルミドンてすごいですよねえ、アコギ一人でやってると知って、びびりました。

投稿: ち~旦 | 2006年4月 7日 (金) 23時21分

ち~旦さん、こんばんは。
ち~旦さんもラウル・ミドン好きなんですか。彼は昨年の新人ではナンバー1ではないでしょうか。
このエイモス・リーもアコギを弾くSSWですが、ラウル・ミドンとは違った魅力がある、いい新人です。機会があれば聴いてみて下さい。

投稿: getsmart0086 | 2006年4月 8日 (土) 19時39分

blog linkの文字が小さくなってほっとしているぷくちゃんです。私このブログ読んで「ラウル・ミドン」買いました。良かったですよ。

またまたお勧めですか・・・ふふふ買ってみようかな。(←その気になっている)

投稿: ぷくちゃん | 2006年4月 8日 (土) 20時43分

イニシャルPさん、こんばんは。

>blog linkの文字が小さくなってほっとしているぷくちゃんです。

いやー、申し訳なかったです。ココログからのお知らせをちゃんと読んでいなかったので、直し方がしばらく分かりませんでした。

ラウル・ミドンとエイモス・リーを比べると、僕はラウル・ミドンの才能の方に軍配をあげてしまいますが、エイモス・リーもなかなか味わい深いので機会があれば是非聴いてみて下さい。

投稿: getsmart0086 | 2006年4月 9日 (日) 00時13分

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