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2008年8月 8日 (金)

ハリケーンフロイドを突破せよ 前編

今から9年前の1999年の9月に、僕は一人でアメリカ出張をしていました。その時に、ハリケーンフロイドという、米国東海岸をすっぽり覆うほどのどでかいハリケーンに遭遇し、その中を突っ切るような形で、アトランタからニューヨークに3日かけて移動するという貴重な体験をしました。その時は、何度もへこむ事があり非常につらかったのですが、後になれば良い思い出となり、今でもたまにその時のことを思い出すことがあります。

自分で言うのもなんなんですが、よくこの苦難を乗り切ったと思いますので、今日はそのことを書き記したいと思います。

9/10(金) テキサス州ダラスにいる時、ハリケーンフロイドというでかいハリケーンが発生していることをテレビで知りました。その時はまだフロリダのずいぶん南方だったので、大して心配していませんでした。

9/11(土) その当時、たまたま同級生が二人テキサス州(ダラスとオースチン)で働いていたので、その二人と久々に会い、昼はJ.F.K.が射殺された場所などダラス観光、夜は高級日本料理店で飲み会をし、すっかりハリケーンの事は忘れてました。

9/13(月) ダラスからジョージア州アトランタに移動し、到着後マーチン・ルーサー・キングJr.記念館などアトランタの市街地を散策。前述の記念館では、あの「I have a dream.」から始まる名演説を聞き感動しました。

9/14(火) この週はInterop Atrantaというイベントでセミナーを聞いたり展示会に出品している製品をチェックするのが仕事だったので、朝からずっと英語漬け。英語がいまいちな僕はかなりお疲れ気味でホテルに帰ると、日本の友人から「ハリケーン近づいているけど大丈夫?」、というメールが届いたので、テレビの天気予報で進路予測を見ると、週末は米国北東部をハリケーンが襲う予定となっていました。金曜日にニューヨークに移動する予定なのに、飛行機飛ばなかったらどうしようと心配しつつ就寝しました。

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(左上がフロリダ半島)

9/15(水)朝 Interop Atrantaの会場に行くと、来場客の多くがパソコンで天気予報をチェックしていたのでハリケーンがやばいのかなと思いつつもセミナー受講を予約していたのでセミナー会場へ向かう。内容があまりにも技術的で難しく、聞くだけ時間の無駄だと思い約1時間で脱出。すぐさまインターネットでハリケーンの進路予測をチェックすると、僕がニューヨークに移動しようと思っていた金曜日にニューヨーク直撃という予測となっていました。ハリケーンが通り過ぎた後だと航空便も相当乱れているはずなので、このままでは予定どおりニューヨークに移動できないと思い、アトランタを早く引き揚げニューヨークに移動することを心に決めました。しかし、この決断がこの後大変な事態に巻き込まれるとは露にも思っていませんでした。

9/15(水)昼 ホテルに戻り、航空会社(ユナイテッド)に電話し、下手な英語を駆使してニューヨークへのフライト便を本日の夕方の便に変更する。次はホテルの手配。この手配が難航し、マンハッタンのホテルはどこも満室でなかなか取れない。結局、お隣ニュージャージー州のニューアーク空港近くにあるホテルを予約。インターネットでホテルを探し、電話で予約という行為を繰り返していたのですが、当時はダイアルアップ接続なので表示が遅い遅い。何十件もホテルをあたったので、ものすごく時間がかかり、結局ホテルが取れたのは探し始めてから2時間半後。フライトまでの時間もだんだん迫っていたので、急いで荷造りしホテルをチェックアウトしました。

9/15(水)夕方 空港でフライトのチェックインしようとすると、フライトが当日の予約ではなく、翌日9/16のフライトとなっていた。係りの人に、「ハリケーンが来ているからフライト変更したのに、僕が明日の便を確保する訳ないだろう。あなたの会社のミスなのでなんとかしろ。」と粘り、約30分の交渉の結果、直行便は満席だったのでワシントンDC.経由でラガーディア空港(NY)到着の便に変更してもらうことに成功。しかも、これから先のユナイテッド航空の国内便はすべてファーストクラスにアップグレードしてもらいました。ここまでは、僕は運があるかもと思っていました。

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(中央上に見えるのが五大湖です。でかいでしょ。)

9/15(水)夜 ワシントンDC.に到着するも、そこから先のラガーディア空港行きのフライトがキャンセルされる。翌朝早朝に振り替え便が飛ぶというので、 ワシントンDC.での宿泊をするべく、スーツケースを受け取りに行ったが、荷物がいくら待っても出てこない。係りの人に「いつになったら出てくるのか?」と聞くと、「もうすぐ出てくるはず」というばかり。あまりにも出てこないので、コンピュータで配送状況をチェックしてもらうと、荷物がアトランタに残ったままになっている事が判明。荷物の在りかが分かるまでに1時間を要し、もうすでにヘトヘト。とりあえず、荷物をホテルに一番近いニューアーク空港に送るように指示をしてその場を離れました。その後、空港の待合室でこの晩のホテルを予約しようとしましたが、足止めを食っている客が多く、いろんなホテルに電話しても満室ばかり。結局、約30分かけてホテルを確保。ようやくホテルに向かおうと思いタクシーに乗ろうとすると、運転手は新米の英語がおぼつかない中南米の移民。僕が行き先を告げても、ホテルの場所が分からない様子。困っていると、空港の配車係の人が助けてくれて、その運転手に行き先を教えてくれた。「助かった」と思い、タクシーに乗り込み空港を出発すると、運転手が「ところで、行先は何処?」と聞いてくる。「さっきの係りの人との会話はなんだったんだ?」と思いつつ運転手と話をすると、同じチェーンのホテルが複数あり、彼はその区別がつかない模様。とりあえず、一番近くのホテルに行ってもらいました。結局そこが目的のホテルだったので、一安心。ホテルにチェックインしたのが夜の12時。もうかなりのグロッキー。日程を変更したので、会社に連絡をしようと思い、メールを出したのですが、パソコンのACアダプタがアトランタ空港に残されたままとなっているスーツケースの中にあり、メールを出した直後にバッテリー切れ。会社へのメールで「しばらく連絡が取れないかも」と書いていたので、会社のみんなが心配し始めていたようです。

>>後編へ続く

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コメント

getsmart0086さんこんばんは。
いやーなんだかアメリカのサスペンス映画みたいですね。
後編が早く読みたいです。
自分なら「一人でアメリカ出張」という時点でアウトでしょう。
しかし空港で荷物が出てこないってのも、困ったことですけど本当によく聞く話ですよね。
かなり昔ですが自分もロンドンとバンクーバーで荷物が他の空港に行ってしまい困ったことがありました。

投稿: SYUNJI | 2008年8月 9日 (土) 20時29分

SYUNJIさん、コメントありがとうございました。

>いやーなんだかアメリカのサスペンス映画みたいですね。後編が早く読みたいです。

前編は序の口です。後編の方が、すごいことになってます。

>かなり昔ですが自分もロンドンとバンクーバーで荷物が他の空港に行ってしまい困ったことがありました。

私の知人にもロストバゲージを経験した人間はたくさんいまこう、やはり外国は管理がずさんですよね。こういう経験をすると、日本人は極めてきっちり仕事をする人種だと思いますね。最近不祥事の報道が多いですが、それでも基本的な水準は外国とは比べ物にはならないと思います。このよき伝統が競争力の源泉なので、続いていってほしいと思ってます。

投稿: getsmart0086 | 2008年8月 9日 (土) 21時52分

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